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メタモルフォーゼス(メタモルフォシスとも言います)と呼ばれる石があります。
ブラジル・ミナスジェライス州のディアマンティーナという町の鉱山で産出される乳白色から乳桃色
をした水晶の一種です。
この水晶にガンマ線を照射し、さらに300℃程度で加熱するとグリーンゴールド色に変色し安定する
ことから、アメリカのクリスタルヒーラーであり鉱物研究家であるA・メロディ女史により「メタモルフォ
ーゼス」(変化・変質・変容・(昆虫などが)変態するの意)と名付けられました。
「意識の変革と変容を助ける石」として、ヒーリングの世界では有名な石で大変人気があります。
先日、そのメタモルフォーゼスを当店のホームページにて紹介したところ「即日完売」となり、その後も
次回入荷予定のお問い合わせをたくさんいただきました。
実は、この石は昨年ブラジルにて買い付けしましたが、現地では、メタモルフォーゼスという名称は使
われておらず、あるディーラーは「とても珍しいクリスタル(ローズクォーツ)の変種だ」とか別のディー
ラーは「最高品質のミルキークォーツだ」などと言っていました。
こちらが「この石はメタモルフォーゼスという石か?」と聞いても「そんな名前は知らない!」と言われ
てしまいました。
また、グリーンゴールドに変化したものも現地にはありませんでした。透明感があり、うっすらとピンク
掛かって(白っぽいものもある)それだけで十分な美しさを持つ石であり、かつ希少性もある石なので、
現地でも決して安い価格で取引されていません。(なのであまり多く買い付けしませんでした)
そのような状況の中で、先日買い付けた石を、「メタモルフォーゼス」としてご紹介をし、多くの反響を
いただくと共にその反響の大きさに驚くと同時に社会的責任を感じました。
「本来であれば販売する前にやるべきことですが、天然石を扱う者として今後この石を継続して販売
するのは、この石がメタモルフォーゼスとしての実証ができてからにしよう」と決心いたしました。
さて、実証と言っても「ガンマ線ってどこで照射できるのだろう?」「300℃の加熱処理ってどうやって
やるのだろう?」とわからないことばかりです。
業界関係者や知人・友人に手当たり次第「石にガンマ線照射してくれるところ知らないですか?」
「さぁ?大学の研究室か病院くらいじゃないの」(ほとんどの人がこの答えでした)
友人の医者に相談したところ「石にガンマ線なんか当てて砕け散ったらレントゲン室が大変なこと
になる。だからダメ!」と断られました。(当然といえば当然!)
そんな中で、知人の一人がある放射線研究所を紹介してくれるという幸運に巡り合いました。
諸事情により、その研究所の名前は明かせませんが、某所にある放射線応用技術の研究所でした。
研究所の先生に目的を伝えたところ快く引き受けてくれました。
但し、施設内や機器類の写真掲載は防犯上の理由で許可されませんでしたのでご了承ください。
そして実験は始まりました。
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クリアクォーツ原石 |
アメジスト原石 |
実験台になった石たち
▼照射するガンマ線は「コバルト60」と呼ばれるガンマ線を
使用しました。ガンマ線についての詳細はこちらのホー
ムページがとても参考になります。
▼また、今回実験の目的はメタモルフォーゼスだけがグリー
ンゴールドに変わるのか、他の石も変わるのであればメタ
モルフォーゼスだけが特別な石ではなくなるし、また当店
のメタモルフォーゼスがグリーンゴールドに変わらなけれ
ば「別の石」であることになるので、それらを確かめること
です。
メタモルフォーゼスは、結晶を持たない塊状で産出される
ことから、塊状の原石(普通の水晶とアメジストそしてメタ
モルフォーゼス)また、メタモルフォーゼスはミルキークォ
ーツと似ているのでマダガスカル産ミルキーローズクォー
ツとブラジル産ミルキークォーツ(メタモルフォーゼスに似
ているが透明感がやや低い)、その他天然シトリンなども
実験してみました。
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メタモルフォーゼス原石 |
丸玉・エッグ色々 |
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クリアクォーツ原石 |
アメジスト原石 |
ガンマ線照射完了! |
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▼適正な照射時間や照射量の情報がない中で、研究所の
先生とも相談をした結果、照射時間を一定にし距離を変
えて照射量を調節することになりました。
照射台の中央至近と中間部では、照射量は一桁違うこと
から、大きな原石は近くに置き、小さいものは離して置い
てみることにしました。
▼今回は照射時間を長くしたため、照射後の石は宅配便で
送ってもらうことになりました。
届いた荷物の箱を開けるときの「ワクワク感」が何とも言え
ません。お客様の気持ちがわかる瞬間でした。
さて、箱を開けてビックリ!どの石も真っ黒です。
しかし、左の写真を見ていただくとよく分かりますが、クリ
アクォーツは真っ黒ではなくスモーキークォーツに変わり
ました。
アメジストは、やや色が濃くなったようですが、大きな変化
はありません。
メタモルフォーゼスと丸玉・エッグたちは、真っ黒になって
いました。
果たして、次の加熱処理で本当に色が変わるのだろうか?
先程までのワクワク感から一転、不安な気持ちで一杯に
なりました。
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メタモルフォーゼス原石 |
丸玉・エッグ色々 |
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加熱処理前のメタモルフォーゼスたち |
いよいよ加熱処理です。 |
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▼メタモルフォーゼスは、300℃程度で加熱すると変色する
ということなので、ホームセンターで簡易燻製器なるものを
購入し、その中に温度計(300℃まで計測可能)を入れ、
カセットコンロで加熱することにしました。
また、ガンマ線照射をしていないメタモルフォーゼス(写真
中央下)も入れて加熱のみの実験も試みました。
▼燻製器のフタをした後、カセットコンロを点火し温度計の
温度を確認しながら火加減を調節します。
あまり急激に温度を上げると石が割れてしまうので慎重に
行います。
しかし、しばらくして温度計の温度が220℃を超えた辺りで
石が割れる音がしました。
フタを開けて中の石を確認しましたが、その時点ではまだ
黒い状態のままです。
もう少し温度を上げないと変化は期待できないと判断して
割れることを覚悟に加熱を続けました。
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加熱処理直後のメタモルフォーゼスたち |
約一時間の加熱処理をして |
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▼最初の着火から約一時間、途中温度計を確認しましたが
250℃からは上昇しませんでした。
まるでポップコーンを作っているように「パンパン」と音を立
てて石が次々に割れてゆきます。
そろそろ、限界を感じてフタを開けてみると、なんと色が変
わているではないですか!
薄い黄色(ゴールドイエロー)です。
▼「グリーンゴールド」とは言えない色ですが、ともかく色は
変わりました。
カセットコンロの火を止め、しばらく石を観察していると冷
却するにつれ、どんどん色味が増してゆきます。
「これは期待できるかもしれない!」
そして二時間後、下の写真のようにメタモルフォーゼス
は、確かに変容を遂げました!
※加熱だけのメタモルフォーゼスには何の変化も見られ
ませんでした。 |
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ガンマ線照射前 |
ガンマ線照射後(加熱処理前) |
加熱処理後(割れた石は接合しました) |
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メタモルフォーゼス原石 |
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丸玉・エッグたち |
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▼上の写真からもわかるように、ほとんどのメタモルフォーゼスは色の濃さの違いがあるが、薄黄色から黄緑色に変化しました。
ガンマ線の照射量が石によって違うことが原因なのか、元々のメタモルフォーゼスに含まれる物質の違いによるものなのかは
わからないが、一部は黒いまま(しかしよく見ると内部は黄色味がある)であったり、元のピンク色に戻ってしまう(この石は元々
ピンクの色味が強かった)ものもありました。
また、マダガスカル産のミルキーローズクォーツは黒いままでしたが、ブラジル産のミルキークォーツはやや黄味を帯びました。
メタモルフォーゼスのエッグはとても美しい透明感のある薄いグリーン掛かったゴールドカラーになりました。
同じくメタモルフォーゼスの丸玉はイエローミルキークォーツ(そんな石は聞いたことがありませんが)になりました。
元々透明感のあるメタモルフォーゼスはきれいなゴールドイエローに発色したような気がしますが、やはりガンマ線の照射量も
重要なファクターなのでしょう。
次に他の石たちを見てみましょう。
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ガンマ線照射前 |
ガンマ線照射後(加熱処理前) |
加熱処理後 |
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クリアクォーツ原石 |
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アメジスト原石 |
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ポリッシュポイント |
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▼メタモルフォーゼス以外の石については、まず、クリアクォーツはガンマ線照射後、真っ黒ではなく煙水晶と呼ぶのがふさわ
しい、スモーキークォーツとなり、加熱処理後は色がやや抜けて元のクリアクォーツ程には戻りませんが、さほど大きな変化を
見せませんでした。
アメジストについてはガンマ線照射後の写真を見てわかるように、やや濃くなってはいるものの紫色は失われず、加熱処理後
は完全に元の状態に戻ってしまっています。ガンマ線照射にも負けず、さらに加熱処理で戻ってしまうという、この石の偉大さ
というか意志の強さみたいなものを感じずにはいられません。
尚、アメジストを高温加熱してシトリン(いわゆる焼きシトリン)を作ることは広く知られていますが、これはもっと高温で熱しないと
シトリン色にはならないようです。(以前ブラジルで聞いたときには500℃くらいで熱すると言っていたような記憶があります)
最後にメタモルフォーゼスのオベリスクは、全体的には原石と同様に薄黄色に変化しました。(中心部から真っ二つに割れてしま
いましたが)ガンマ線照射後の写真を見ると下の方が白くなっていて、加熱処理後もその部分は白いままです。
濃く発色しなかった原因としては、ガンマ線の照射量が足りなかった可能性とメタモルフォーゼス自体の内包物のバラつきによる
ものが考えられます。
天然シトリンについては、透明感のある薄い色のもの、濃い色のもの、内部にクラックが入りレインボーが見られるもの計3点
を実験に使いましたが、全体的にはシトリン色が濃くなると同時に、やや質の違う色味が出てきました。
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●総 括 |
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▼ さて、これまで実施した実験の結果をまとめてみます。
まず、第一に言えることは、「メタモルフォーゼスは、A・メロディ女史が言うように変容・変革する石
であった」ということです。
但し、グリーンゴールド色に変化するためには、「個々の石(メタモルフォーゼス)に合った適正量の
ガンマ線の照射量が大切」ということも分かりました。
また、加熱に関しては、300℃以下(220℃以上であれば)でも大丈夫なようです。
そして、他の石については「同じ塊状の普通の水晶(クリアクォーツ)やアメジストでは変容しない」
さらに、ミルキーローズクォーツ、ミルキークォーツは、実験サンプルが少なすぎましたが「限りなく
メタモルフォーゼスに近い石であるが、内包物の量または状態がメタモルフォーゼスとは若干違う
ことが原因と考えられ、その結果十分な変容を遂げない」と結論付けました。
▼ 最後に
今回の実験の結果、メタモルフォーゼスがA・メロディ女史が言うように変容を遂げたことは、私自身
大変驚きであったと同時に、正直申し上げてお客様を裏切らなくて済んだという安堵の気持ちで一杯
です。
また、この実験に協力していただきました関係者の皆様に感謝いたしたいと思います。(もちろん石
たちにも感謝です)
さらに、この特別な石を、世の中に知らしめてくれたA・メロディ女史に敬意を表すと共に、この石を
手にした全ての人々が幸せになることを祈って、実験のご報告を終わります。
ありがとうございました。
2007年6月吉日
クリスタルライフ
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▼ 下の写真は今回の実験でみごとにグリーンゴールドに変容した「メタモルフォーゼス」です。
ちなみに、グリーンゴールドに変化したものは「メタモルフォーゼス」とは呼ばず「オーロ・ベルディ」(Oro=黄金 Verde=緑)と
言うそうです。
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●オーロ・ベルディ原石 |
●オーロ・ベルディ エッグ |
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